前提としてSteamを利用してのPCでのプレイの感想となります。
武侠というジャンルは中国の文芸ジャンルの一つで、武術や武道と義侠心のが融合した世界観や物語なのだとか。簡単に言ってしまえば中華ファンタジー。
武侠というジャンル自体になじみが少なく、その世界観になじむまでが少し大変でしたが、雰囲気がつかめて面白く感じられるようになってきたら、探索を進めるだけなのに時間が溶けちゃうように。
キャラメイク
キャラメイクは自由度が高いです。様々なパラメーターをいじって理想のキャラを作れます。AIシステムも採用されていて、画像をアップロードすることでAIがその画像を解析して似た外見のキャラクターを生成してくれる機能もあって、キャラメイクが苦手でもうまく作れるようになっていました。
スクリーンショット
スクリーンショットが撮れるカメラの機能が多彩で、天候や時間を簡単に変えたり、フィルターをかけたりというのが簡単にできます。フィルターを変えるだけでも雰囲気が変わるので楽しいです。
キー設定を変更していなかったら F9 でカメラ機能を即時に立ち上げられます。
グラフィックが鮮やかで綺麗なので、素敵な風景を見つけてスクリーンショットを撮るだけでも楽しいです。衣装も、クエストを進めたりすることで手に入るので、無課金でもキャラを着せ替えて楽しむことができます。こだわりだすと止まらなくなりそう。
スクリーンショットの保存
ゲーム内のカメラ機能でスクリーンショットを撮ったあとに保存を押さないと、画像として出力されない点には注意です。保存を押さないとスクリーンショットを撮った気分を味わうだけになってしまいます。下向きの矢印が保存ボタンなので、保存したい場合は必ずこれを押しましょう。
こんなドジなことをしているのは私だけかもしれませんが……。
スクリーンショットの保存場所
Steamの機能を利用して撮ったスクリーンショットはSteamを介して簡単に見ることができるのですが、ゲーム内機能で撮影した画像は別のフォルダに保存されます。画像を保存した時に保存場所が短時間表示されるのですが、その表示時間が私には少々短くて探すのが大変でした。
PCでゲーム内機能(カメラ)を使って撮影した際のスクリーンショットの保存場所はピクチャ内にあるNSHM_PHOTOフォルダに保存されています。
フィールドの探索
私が特に楽しんでいるのがフィールドや街の中に散りばめられた謎や宝箱を探す探索コンテンツ。地域ごとにとてもたくさんの宝箱を見つけることができるので、楽しくてメインクエストそっちのけで走り回っています。
ミニマップに表示されると気になってフラフラ…っと、いつの間にか寄り道していた時間の方が長くなって、あれ? と我にかえるまでがワンセットになってしまってます。
望気というスキルを使って近くの宝箱や謎が分かりやすく光るので、探索中は望気を使うと探しやすいです。
マップの探索度を上げていくと、望気を使うことでミニマップ上に謎や宝箱の場所が表示されるようになるので、より探しやすくなって探索が快適になっていきます。
戦闘
ダンジョンでボス戦をしていたはずなのに、いきなり弾幕ゲームが始まったりと、情報なしの初見プレイ時は驚きました。こういった点が面白いと感じるか、面倒と感じるかは個人差がありそう。
昨今のスマホゲームに多い完全オートでの戦闘はないのですが、攻撃ボタンを押すことでスキルを自動で打つようにすることができるので、戦闘時の操作を半自動化することはできます。戦闘が苦手でも比較的簡単に戦えます。
マルチで賑やかに攻略するのも楽しいですが、ソロでも大半のコンテンツに参加できる(ダンジョンにはNPCが付いてきてくれる)ので、マイペースに遊びたい時にも無理のない作りになっています。ボッチ気質の私には嬉しい仕様です。
装備の強化
装備の強化というと、武器を変えるたびに強化して……というゲームが多いですが、逆水寒では装備を変更しても強化レベルを引き継ぐことができます。気軽に装備をの更新をすることができるし、序盤で強化を行っても無駄にならないのが嬉しいです。
日課
毎日簡単にできる5個の任務が与えられます。この任務をクリアすると経験値や強化素材、活力などが貰えます。(活力は他のゲームでいうスタミナのようなものです)
それぞれの任務右上にある更新マークを押すと任務が変更されるので、その時出ている任務があまり好きなコンテンツじゃない時は、制限なく任務を変えることができます。だるい時は迷城(ダンジョン)任務は外して簡単な任務に変えちゃってます。
時間があまりとれない時でも、簡単に終わるデイリーを揃えて行うこともできるので、とても優しく感じました。
荘園
荘園はいわゆるハウジングです。畑や牧畜などで得たアイテムを売ることで荘園専用の資材を獲得することができます。
この資材を元に自分好みの庭や家を作ることができます。
畑を耕して作物を育てるだけでも経験値が貰えるので、戦っていないのにいつの間にかレベルが上がったりすることもありました。
幇会(ギルド)
幇会(ほうかい)と読むのでしょうか。いわゆるギルドのことです。幇会(ギルド)に入ることで幇会商店で様々な品を購入することができるようになります。
また身分のレベルを6以上にするためには幇会商店で購入することのできるアイテムが必要になるので、身分コンテンツを極めたいのであれば、ソロ志向であってもギルドに入ることをお勧めします。
ここからは、ちょっと気になった点をちらっと。
UI
スマホ版が前提としてあるのでしょう。戦闘時のUIを見ても分かるようにスマホ版とPC版で恐らくあまりUIに差がありません。またメニューの項目もたくさんあって、メニューを開いたけれど開きたいコンテンツにたどり着けなくて最初のころは迷いました。
読めない漢字
純粋に漢字が読めないというよりも、読めることは読めるけど、どう読んでいいのかわからない漢字が多いです。名前や名称も何て呼んでいいのかわからないため、雰囲気で読んではいますが、対象物を覚えるのに苦労します。フリガナがあったら嬉しいなって感じました。
専門用語
内功攻撃や外功攻撃、気血などなじみの薄いステータスが、最初よくわかりませんでした。武侠ではよくあるステータスなのでしょうか。
気血はHP、内功攻撃は魔法攻撃力(?)、外功攻撃は物理攻撃力、のような感じで適当に脳内変換してステータス見てるけど、いまだによく理解できてません。
翻訳
字幕の翻訳は改行が読みにくい点はあるものの満足なのですが、少々難があるなと感じてしまったのが吹き替え音声の方です。日本語を選択していると音声も日本語になるのですが、本編の途中から中国語(字幕は日本語)で話し出してしまったのが残念でした。
中国語をで話したり、日本語で話したり、ストーリーに集中できませんでした。
今は修正されるのを待ってます。
総合的な感想
逆水寒は武侠の世界観が好きな人や、探索が好きな人におすすめ。武侠といっても硬派なスタイルではなく、ライト層をターゲットしているように感じました。
世界観などが分からない序盤は、あまり面白くないと感じていました。というのもUIの使い勝手やシステムの説明も親切とはいいがたいので、手探り状態で覚えることが多かったから。
そこを乗り越えて世界観に馴染んだら楽しくなってくるゲームという印象です。
もともと武侠ものの作品に触れている人ならまた違う印象になるのでしょうか。
逆水寒は基本無料なので、興味があったら気軽に試せるのがいい点です。
ソロでダンジョンにも気楽に行けるし、しばらくはマイペースに畑を耕しながら探索を続けようと思ってます。
綺麗な景色を見つけてスクリーンショットを撮るのも楽しいので、まだもう少しの間はふら付く予定です。








